いたちごっこ?

相変わらず、振り込め詐欺の被害が報道されています、警察もはじめて詐欺グループのリーダーを顔写真を公開して指名手配しました。これも高齢者の蓄えを騙し取った卑劣な輩です。

警察も懸命に被害を防ぐための試みを行っていますが、一つの手段を講じればそれを逆手に取るような手口が出てくるという、いたちごっこの態を為しています。その一例として警視庁が講じた「騙されたふり作戦」(http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kouhoushi/no45/column2_koho45.htm)も、それを利用した手口が行われて被害が出たようです。


騙されたふり作戦とは、オレオレ詐欺の電話に対して、文字通り騙されたふりをしてもらってお金を受け取りに来た犯人を捕まえるという手段で、実際に逮捕にいたるという効果も出しているのですが、捕まるのは「受け子」と呼ばれる回収役の下っ端で主犯まで芋づる式に、とはいかないようです。

さらに、その作戦を逆手に取った手口が早速、出てきました。

それは、先に警察を騙った電話をかけてきて「○○署の△△と申します。今、振り込め詐欺の被害が頻発しています、お宅にもいつかかってくるかわかりません。もしも、怪しいと思われる電話がかかってきたら、騙されたふりをしてお金を払う約束をして、必ず、私にお電話ください。」と携帯番号を告げておいて、数日後に声色を変えるか別の人間が、詐欺の電話をかけるというものです。被害者から連絡があれば、必ず、逮捕してお金は回収するから言われたように、現金を振り込んでほしいと“捜査協力”を依頼するという手です。もちろん、振り込まれたお金は戻ってきません。


高齢者を狙い撃ちにする理由は、まず、お金を持っていることだと言いますが、それは長年、老後の為にと蓄えてきた方がほとんどです。勤勉にコツコツと蓄えてきたものが大半だと思います。

どんな犯罪より、汚らしくて、許し難い犯罪です。